髪の艶を出して潤いを保つ

ドライヤーの正しい使い方

ご自宅でのシャンプー、トリートメントの後、スタイリング剤や流さないタイプのトリートメントなどで
ケアされている方も多いと思います。ドライヤーを使用しスタイリングを行う際にも、熱に対する注意が必要です。
ドライうやーを使用すること自体が髪のダメージに繋がるというイメージもありますが、
正しい使い方をすれば艶が出ますし、潤いのある髪を保つことが出来ます。

髪が濡れている状態というのは、まだまだ髪が不安定な状態です。
水分を飛ばすことで、髪の中の結合を安定させ、キューティクルをしっかり閉じます。
半渇きの状態または、自然乾燥ですと、乾いては見えますがキューティクルがしっかり閉じていないので、
手触りもバサバサします。

まずは、ドライヤーのときの悪い例を挙げますと

①タオルでゴシゴシ擦り、水分を取る
(大事な頭皮も傷ついてしまいます。)
②髪の表面にドライヤーによる強い熱風をあて、いろいろな方向から乾かす。
(表面ばかりが乾燥して内側がなかなか乾かず、さらにキューティクルもいろいろな方向で閉じ、艶も出ません。)
③ブラシを使って思いっきり引っ張りながら乾かす。
(ドライヤーの熱は、一定に安定していません。近距離で熱を当て続けると温度はかなり上がります。
そこにブラシで髪を研磨し、艶を出そうとすると、一見、艶は出て見えますが、毎日(毎回)続けるとキューティクルは剥がれ
素髪はボロボロになっていきます。)

より髪に良い方法は次のようになります。

①タオルをおさえて水分を取り、擦ったりしない。
(トリートメントなどを残しても、擦ることでそれが落ちてしまいます。)
②クリップで髪を分けとって、内側から乾かしていく。
(表面の髪の毛の過乾燥を防止します。)
③頭皮近くから、毛先に向かって一定方向に風を当てて乾かします。
(キューティクルが綺麗に閉じ艶が出ます。)
短い髪の毛の方も、分けて乾かさないにしろ、風の向きや温度を意識しましょう。
カラーやパーマをされている方は、熱すぎない風で乾かします。薬剤処理された毛髪は、
熱によるタンパク質変性が起こりやすく、色が褪色したり白くくすんでしまいます。
こういう状態になってきますと再現性が難しくなり、カラーやパーマの薬剤反応が反応しにくい髪の状態になっていきます。
④毛先は、手でまとめながら熱すぎない中温風で乾かします。
⑤最後に冷風を使用して余熱をとばし、より髪の毛を安定させ形状を記憶させて艶を出します。
⑥ドライヤーを使用する前に、油性商品を使用される方が多いと思います。
油分は、熱をさらに高くしますので、必要最低限で使用することをお勧めします。

綺麗な髪を取り戻す

髪の傷みを最小限に抑えて理想のスタイルをキープする